2025農業土木Next Runner育成プログラム事業
農業農村整備事業現地見学会
県立鹿屋農業高等学校で実施
令和7年10月27日、県立鹿屋農業高等学校の農林環境科の1年生17名と教諭2名を対象に、農業農村整備事業現地見学会が行われました。
当日は、午前中に、曽於南部土地改良区が管理する「輝北ダム」の監視塔と監査廊を見学し、「ダム堤体の底にはコンクリートの収縮・膨張を計測する計器等が備えられ、ダムに異常がないか確認している」ことを学びました。
次に志布志市有明町の茶畑に移動し、ダムの水を使った「防霜」について、説明を受けました。生徒たちは「防霜」という聞き慣れない言葉とその役割に大いに興味を持った様子でした。
その後、曽於南部土地改良区で、土改連と県が農業土木技術者として、どのような仕事をしているのか、また、昨年卒業し県職員となった農高OBから農業土木職としてどのように働いているのか実体験をもとにした説明を受けました。
午後からは、曽於南部土地改良区の職員より散水器具の紹介があり、作物によって使用されるスプリンクラーが異なることを学びました。勢いよく散水される水を間近に目にし、その迫力に驚いた様子でした。
- 散水設備見学
- 岩弘地区 事業概要説明
その後、東串良町の「岩弘地区」に移動し、施工業者の吉留組協力のもと、本地区で実施されている「水田ほ場整備事業」について、県大隅地域振興局農村整備課の担当職員から「区画形状や農道が狭小で農作業に支障があるため、大型機械の導入と農地の担い手への集積により、地域農業の発展を目指して実施している」こと等が説明されました。また、コマツカスタマーサポート(株)の担当者から建設業界が取り組んでいる、ICT技術の活用や、労働環境向上の取り組みについて説明を受けました。
最後に、施工中の現場に移動し、自動運転・制御ができるICT建設機械のバックホウ、ブルドーザに加え、キャリーダンプ、ドローンの操縦体験を行いました。コマツカスタマーサポート(株)や吉留組の担当者から、仕組みや操作方法についての説明を受け、実際に建設機械やドローンの操縦を体験しました。生徒たちは、普段はできない体験に興奮した様子でした。
- 操縦体験(バックホウ)
- 操縦体験(ブルドーザ)
今回、現地見学を実施して、生徒たちが農業農村整備の重要性や必要性を理解し、地域の農業振興に対して興味を抱いてくれることを期待したいと思います。




